【顧客対談】月額顧問料を払って会計体制を構築した目的とは?顧問税理士が”経営パートナー”になるためには

お問合せいただく経営者の中には、「決算業務、記帳が必要なタイミングでお願いしたい……」というお声をいただくこともあります。

たしかにそういったお声があるのも非常にわかるのですが、理由として、「税理士・公認会計士と経営を伴走するイメージが分かりにくい……」という点もあるかと思います。

当社では、これまでの記帳代行・決算代行などの業務だけではなく、パートナー様の「ビジネス理解」と「経営体制の構築」「財務基盤構築支援」に対してコミットすることをモットーとしております。

一例として、当社とお取引のある株式会社インディゲンスの安達社長とインタビューを実施しました。株式会社インディゲンス様は単発的に決算業務を行うのではなく、毎月議論を重ねながら、中長期を見据えた会計体制構築に取り組んでおります。

なぜ株式会社インディゲンス様は、当社と中長期の会計体制構築に取り組んでいるのか、赤裸々にまとめておりますので、ぜひ読んでみてください。

インタビュイー

安達雅朗

株式会社インディゲンス代表取締役CEO。酪農学園大学を卒業後、新卒で医療機器の販売の営業職に従事。その後は、制作・DSP・SEO・リスティングの広告代理店会社に従事した後、株式会社ビーボでマーケティング全般を担当。2020年より現職。

稲垣大輔

公認会計士、税理士、システム監査技術者登録。2021年より公認会計士協会東京会IT委員会副委員長。公認会計士・税理士として上場準備・管理体制構築に従事。また、会計業務におけるエンジニアリングの重要性を感じ、 会計×プログラミングの啓蒙活動にも励んでいる。

インタビュアー

石川知史

株式会社インディゲンス取締役COO。2017年、デジタルマーケティング会社に新卒入社。業種、予算規模を問わずWebプロモーションのディレクション業務に従事。またディレクション業務と並行し、Webマーケティング人材教育事業のサービス設計を担当し、Web広告運用代理店と事業開発の両方を経験。2020年より現職。


「透明性がある組織」をつくるには

稲垣:
安達さんって出会った当初から「中長期的に会計体制を構築したい」とおっしゃっていましたよね。創業当初の経営者がそうやって言うのはかなり珍しいと思ったのですが、その理由を訊いてもよろしいでしょうか?

安達さん:
もちろんです!
実は、経営者になる前に、バックオフィス全般を扱う経営企画職に従事していたことがありまして。その経験から学んだのが「会社が不透明になればなるほど、一緒に働くメンバーがついていかない」ということです。
経験は色々あるのですが、流石に対談記事ではオフレコにさせてください(笑)

稲垣:
わかりました(笑)でもなぜ、「会社の透明性」を重要視しているのですか?

安達さん:
私自身、経営を行う上で最も重要なのは「誠実さ」だと思っています。ただこの「誠実さ」を示すのは大変でして……。私自身が「透明性がある組織」だと思っていても、一緒に働くメンバーがそう思わなかったら意味がないからです。

そして、会社の透明性が一番濃く現れる場所が「会計」だと思っています。なぜなら会計は「会社の財政状態及び経営成績を数字で表す、いわば経営を写す鏡」になりますし、最も誠実さが試されます。だから、信頼して相談が出来る顧問税理士さんとタッグを組んで、中長期的かけて会計体制を盤石にしていきたいと思っていました。

稲垣:
安達さんの「誠実さ」を反映させたいという気持ち、素晴らしいですね。おっしゃる通り会計体制は、「企業のステータスを正確に把握する」ための体制になるので、誠実さが試されます。

中長期的に会計体制を構築するメリット

稲垣:
安達さんのような方もいる中で、実は経営者の中には、「必要なタイミングで決算業務、記帳をお願いしたい!」というお声がかなり多く、中には顧問税理士費用を削減する方向のみで動く方もいらっしゃいます(汗)

適切に決算体制が構築出来ていたり、自社の足元をきちんと把握されている方であれば全く問題が無いのですが……。
ただ「金額とサービスを最小限に」と努めるパターンも多いですね。

安達さん:
実際に顧問税理士さんを探すときから考えていたのが、「潰れない会社を作るには、自社のキャッシュ等の把握が最重要だよね」ということです。

RPGゲームにおいても、自分のステータスがハッキリわかってないとダンジョン攻略かレベル上げかの意思決定も出来ないですし、目隠しのデバフがかかったままで経営をするようになってしまうので。

稲垣:
RPGゲームの例えわかりやすいっすね。

安達さん:
経営者は本当に様々な性格をしていますし、コストを削減したい理由もわかるのですが、会社の利益を増やすには、売上を上げるだけではなく、どの案件にいくら使ったのか、いつキャッシュが入ってくるのか、など、経理情報を正しく判別できる体制を作らないといけないと思っていたんです。

稲垣:
色々な企業様と関わってきましたが、潰れてしまうほどの致命傷を負ってしまう会社さんの特徴の1つが「資金繰りを正確に把握できてない」ことなんですよ。

安達さん:
なるほど、、実際経営しててめちゃキャッシュ分からないとめちゃ怖いですもん、、

稲垣:
まさにそうです。ただ創業期からそのマインドの方は少ない気がしますね。

安達さん:
経理情報を可視化することで、正しい経営判断ができると思いますし、その結果、大きな無駄が削減できるのであれば、むしろ月額顧問料を払って一緒に会計体制を構築した方が、中長期的に利益が増える可能性が高まると感じてました。

稲垣:
そのような考え方の経営者さんとお仕事できてこっちも助かります!

安達さん:
いやーほんとに助かってますよ。会計体制作るのは流石に専門知識ないと難しいと思ってたので。

稲垣:
会計体制は、組織の人数が増えれば増えるほど変わり続けるんですよ。将来人を増やす予定があるのであれば、経理処理のルールも定期メンテナンスする必要がありますし。

メンテナンスを怠ってしまった結果、正確に計画を立てることができなくなったり、バックオフィスに過度な負担がかかって離職率が上がってしまうケースなども結構多いんですんよね。

安達さん:
このメンテナンスは常にコミュニケーション取ってないと無理ですね、、

稲垣:
おっしゃる通り、経営者と顧問税理士は密にコミュニケーションを行い、会社の展望やビジネス状況を聞いておくことは非常に重要だと思っています。流石にこういったコミュニケーションは単発的なお付き合いだと出来ないですし、日常的に理解を深めることによって、より会計から着想した経営の意思決定速度が高まると思っています。

安達さん:
まさにその恩恵は受けておりまして、例えばキャッシュが危ないことに気づいた瞬間、常に稲垣さんと会話を重ねていたこともあり、銀行への資金調達も行いたいタイミングで素早く準備ができ、会社としての致命傷を負わずに済みました。あの時は稲垣さん自身も事業計画書の作成を手伝ってくれて、本当に助かりました……

顧問税理士さんに丸投げが一番キケン

稲垣:
インディゲンスさんの場合は月次決算のチェック・チャットでのコミュニケーション・新規契約の動向の共有などを小まめに行っていたことから、キャッシュが危うくなるタイミングを早めに把握出来ていたことが大きかったと思います。

そのため、安達さんから「融資を行いたい!」と声をかけてもらったタイミングで、すぐに融資のためのアクションに移れたのが大きかったですね。

安達さん:
ここは会計に関する体制を整えていたからこそできた部分ですね。

稲垣:
まさにそうですね。融資のために事業計画の提出を銀行から求められた際も、普段のコミュニケーションで得た情報を数値にブレイクダウンすることが容易であったため、「銀行融資のためだけに作った計画」ではなく「経営者の思想がきちんと反映された計画」が作成でき、社長自身が非常に納得したうえで計画を説明・融資のためのアクションを起こせたのではないかと思いました。

安達さん:
もっと皆さん、税理士、会計士さんとコミュニケーション取った方が良いのに、、笑

稲垣:
会社の存続率を上げるためにも、顧問税理士さんとは単発のお付き合いや、全て丸投げをするのではなく、常にコミュニケーションをしていただくことを推奨しますね。

さらに、キャッシュを見る環境を整えてくれる顧問税理士さんだと、会計体制も整えることができるので、会社の存続率がさらに高まると思ってます!

安達さん:
当社もさらに規模を拡大していきたい所存ですので、これからもよろしくお願いします!!


インタビューいかがでしたでしょうか。

改めて株式会社インディゲンスの安達さん、インタビュー実施ありがとうございました。

このインタビューでも安達さんがお伝えいただいたように、事務所では会計・税務処理だけに止まらず、ビジネス理解にも精通するような体制を整えております。

長期的に会社を存続させるには盤石な会計・ファイナンス体制は不可欠です。設立当初から予実管理・資金管理体制が強い会社を構築したいと願う会社様はぜひお問合せください。

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